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クリンプトンヒューチャーメディアの戦略を考える。

         

これはあまりにもすごいと思ったので。
つい最近まで知らなかったのだけど初音ミクというのがはやっているということだ。

そもそもネットの情報にはどんなものか知っている人が多いと思うので自分なりに
まとめた所感を書く。

 ヤマハの開発した音声を歌声に変えるプログラムを民生用にしたソフト
 (ボーカロイド 造語?)
 
 愛称をつける意味で、キャラクタを付与。
 
 現役の声優を採用し、キャラクター像との連携をする。

そもそもこの中の戦略でターゲット層と内容がぶれていないというのがすごい。

経営戦略にはいろいろあるが
そもそもターゲットを明確にする必要がある。明確でなければどんなものを作るか
わからなくなるとともに迷走しかねない。近年ではペルソナ戦略などで有名になっ
たターゲット像の生成をする必要がある。

このソフトにおいてターゲットを
 ソフトウェアとしては、想定したと思われるのは
 
 音楽層ではなく、潜在的に音楽も好きだけどDTMそこまで詳しくやっては
 いないがキャラクター好きである層に訴える視覚
 
 自らの発信メディアなどをもつネット層(F1 男性層) CGM効果

 製品のベースが高く、DTMにしては機能を絞り比較的安価だけど十分な機能
 
 をターゲットに+の性格に与えている。

特に火をつけたのがTBSだと思うけど、この、大量なメディア戦略の中で画一的な
見方しかできないというテレビの欠点をさらしだしてしまったように思う。言いか悪
いかは自分はその映像を見ていないので判断できかねるが、それに対して一方
的な物言いに反論ができるというネット社会の平等さをあらわしたように思えた。

私がさらにすごいと思ったのは、メディアに取り上げられてからの対応だ。一貫して
中立を取りながらも、さりげなくユーザへの安心感を上げているような気がする。

社長のコメント
創業社長が明かす、仮想歌手「初音ミク」にかける想い

個人的には
ちなみに、このソフト自体はすごいと思う。というかこれが1万ちょっとで購入できると
言うことは、革命的だ。
キャラクター云々はここの好みの問題だから自分はへーとしか言えないけど音声合
成や音声認識の分野の転用としてはすごいと思う。

特に自分では歌うことのできない曲などを、初回のデモテープのように作成できるわ
けだし、DTMで作っている人には、こんな感じになるというアウトプットまで作詞、作曲
ができるのは一人でレーベルを作るにはすごい簡単になってきたともいえる。
(画一化は否めないが、、、)

ここまで違和感なくできるのは、高度に処理できるようになったソフトウェアの進化と、
高速に計算できるハードが汎用的になった現われなのかもしれない。

こういうソフトを利用し、社会的に無償で配布するような趣味的な人が増えてしまうと
プロとアマの違いとかもどんどん薄れるのが感じられるようだ。

         

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2007年11月10日 16:54に投稿されたエントリーのページです。

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